オンライン英会話で伸びる文法講座

オンライン英会話での学習で会話力を伸ばしたい方、表現力をアップして中級者を目指したい方はこの記事を読んでください。初中級向け文法講座の第③回はThere is/There are+S主語という形の文章について解説します。どんなジャンルの英会話でもかなり頻繁に登場する基本の型ですので、ぜひ一度頭に入れてどんどん使っていきましょう。

【学習目的】There is/There areの意味と使い方

文章の形:There+V動詞+S主語/Sがある(いる)

初心者段階では基本的にVにはBe動詞がくる例文がほとんどになるので、There is/There are構文として教わると思います。このV動詞にはBe動詞ではない他の自動詞がくることもあります。ただし初中級の段階ではBe動詞がくる形が分かれば大丈夫です。

初中級者の学習のポイント①

There+V動詞+S主語という型で、「Sがある(いる)」という意味の文章を作ることができる。V動詞はほとんどの場合Be動詞で、Thereは特に「そこには」というような場所を示す意味はない。

There is/There areの文章の実際の使い方

There is/There areの文章は、日常でも仕事でも旅行などでも、どの英会話のシーンでもかなり頻繁に使います

例文を挙げてみます。

女性が駅にいる。/There is a woman.
その鞄の中に本がある。/There is a book in the bag.
美術館がある。/There is an art museum.

There is/There areの形を使うことで「〜がある(いる)」という意味の文章を作ることができますが、実は使い方には多少のルールがあります。

まず、この文章は会話の中でまだ知らない新しい情報について話す時に使うのが基本になります。なので、There is/There areの後に続く形は単数のものであれば「a 〜」となるのが普通で、「the 〜」「my 〜」のように特定のものですでに分かっているものがくることはありません。また、There isの後に複数形がくることもあり、それも文法的に間違いというわけではありません。

ですが、このあたりのイレギュラーなパターンは、基本をマスターした後に例外的な例文をおさえていけば良いので、初中級の段階では単純に「〜がある(いる)」の意味でどんどん使ってみるのがオススメです。

初中級者の学習のポイント②

There+V動詞+S主語という型は、どの英会話のシーンでも頻繁に使う。新しい情報に関することを言う型なので、すでに分かっている情報については使わない。また、There isの形でも後ろに複数形がくることもあるが、初中級の段階ではイレギュラーなパターンを覚える必要はない。

There is/There areの文章の変形

There is/There are+S主語の文章の変形パターンについてみていきます。基本的な否定文や疑問文の作り方から、ここまでに解説している時制や助動詞を使った時の形なども確認していきます。

型としては、Be動詞を使ったSVCの文章の変形パターンと同じと考えて良いので、すでに分かっている変形ができればおそらく問題はないでしょう。それでは、型を確認していきます。

否定文と疑問文の作り方

There is/There are+S主語の否定文の作り方は以下の通りです。

否定文:There is a pen. → There is not a pen.

Be動詞の後ろにnotを置くだけで否定文を作ることができます。

SVCの型で解説したものと同じです。疑問文:There is a pen. → Is there a pen?

疑問文もBe動詞を使ったSVCの型と同じく、Be動詞を文の先頭に持ってくることで疑問文を作ることができます。

初中級者の学習のポイント③

There is/There are+S主語の文章は、Be動詞を使ったSVCの型と同じ変形パターンで否定文や疑問文を作ることができる。

時制の変化

There is/There are+S主語の文章は、現在形ではない時制でも使うことができます。V動詞が基本的にBe動詞で、「〜がある(いる)」という状態を表している状態動詞になりますので、動作を表す動作動詞とは違い進行形にすることはできません。

過去形:There is a pen. → There was a pen.
現在完了形:There is a pen. → There has been a pen(since yesterdayなど).

過去形はシンプルにBe動詞を過去形にすればオッケーです。現在完了形も形上はシンプルにBe動詞の現在完了形を使うだけですが、上記の例文のように「昨日からずっとペンがある」のような補足情報がないと、いまいち現在完了形を使っている意味が分かりにくいかもしれません。

時制が変化した場合も、否定文や疑問文の作り方はここまでに学習した各時制の変形パターンと同じです

過去形の否定:There was not a pen.
過去形の疑問:Was there a pen?
現在完了形の否定:There has not been a pen.
現在完了形の疑問:Has there been a pen?

過去形の文章は形がシンプルなので、否定文や疑問文でも特に問題なく理解しやすいと思います。

There is/There are+S主語の現在完了形については、初心者の方はほとんど見ることのない文章かもしれませんが、これらの否定文や疑問文も現在完了形の基本の型に沿って作ることができます
現在完了形について整理すると、まずThere is/There are+S主語の文章では主語が後ろにあるので、その主語が単数であればhas been、複数であればhave beenになります。例文はa penがS主語で単数なので、ここではhas beenを使って現在完了形を作っています。

否定文と疑問文は現在完了形の基本形に従い、has not beenとhasの後ろにnotを置く、Has there been〜?とHasを前に出す、という流れで文章を作ることができます。

初中級者の学習のポイント④

There is/There are+S主語の文章は、Be動詞を使ったSVCの型と同じ変形パターンで過去形や現在完了形などの時制変化を表すことができる。

助動詞を使った形

There is/There are+S主語の文章は、助動詞と組み合わせて使うこともできます。ここでいう助動詞とはModal verbs(法助動詞)のことで、willやcanなどを指します。

There will be a pen./ペンがあるだろう。
There can be a pen./ペンがあるはずだ。

このようにThere is/There are+S主語の文章でも、SVCの文章のようにBe動詞を原型に変えてその前に法助動詞を置けばオッケーです。否定文や疑問文を作る時も、法助動詞を使った文章の基本に沿っていけば大丈夫です。

否定文:There will not be a pen./ペンはないだろう。
疑問文:Will there be a pen?/ペンはあるだろうか?
否定文:There can not be a pen./ペンがあるはずがない。
疑問文:Can there be a pen?/ペンはあるはずですか?

このように、法助動詞の後ろにnotをつければ否定文、法助動詞を文頭にもっていけば疑問文になります。他の法助動詞、mayやmustなどでも同じように文章を作ることが可能です。

初中級者の学習のポイント⑤

There is/There are+S主語の文章は、Be動詞を使ったSVCの型と同じ変形パターンで法助動詞を使った文章を作ることができる。

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